広場から再び地下道で長安街の下をくぐり、天安門前の歩道へと出る。
おなじみの天安門。
テレビなどで、この上から国の指導者たちが手を振っている場面を見ることがあるが、入場料を払ってその同じ場所に上ることができる。
チケットを買ってゲートに入ろうとすると、制止され荷物を預けるように言われた。少し離れたところに荷物預かり所があり、預かり料として2元を支払う。私の前の若い男性がバックパックを預ける際、中にパソコンが入っているか、と聞かれていた。若者が、入っている、と答えると、出して持っていくように言われる。どうしてだろう?理由はわからない。彼はバッグからノートパソコンを取り出し、手に抱えて行った。
中国では時々、部外者にはよく理由がわからない規則があるので(でも理由はきちんとあるのだけど)、言葉がわからないと戸惑うことがある。(言葉がわかっても困惑することがある。)
入場料15元(180円)+荷物の預かり料2元(24円)
これは、チケットの裏側。訳してみよう。
左側の小さめの文字は、チケットが本物かどうか確認するための方法を説明している。
問い合わせについての説明
チケットを所持する者は以下のふたつの方法によって、チケットの真偽を確認することができる。
1.ネットで北京地方税務署のサイト(tax861.gov.cn)にログインして問い合わせる。
2.北京地方税務署サービスホットライン(010)12366に電話して問い合わせる。
この“問い合わせについての説明”が書かれている部分の表側には、“領収書番号”と、銀色の部分を擦ると現れる“パスワード”が印字されている。多分、この番号を使ってチケットの真偽を確認するのだろうと思う。レストランや商店、タクシーなどで発行してもらう正式な領収書にはすべてこのようなナンバーが印字されている。
メインに書かれている文章は以下の通り。(上の画像では切り取ってしまったが、右側には英文も併記してある。)
参観の注意事項
1、安全の確保のために、係員による安全検査にご協力ください。
2、拳銃(本物偽物)、弾薬、規定の刃物、ライター及び可燃物危険物の携帯は厳禁です。
3、天安門のイメージを損なうような各種広告宣伝物、筆記具、印刷物を携帯して参観しないでください。
4、バッグ、飲み物、食品や水など貴重品以外のものは指定の荷物預かり所に預けてください。
5、参観時はタバコを吸わないこと、痰を吐いたりゴミを捨てないこと、自ら進んで環境衛生を守りましょう。
6、柵や塀に登らないこと、文化財を大切に、貼紙や落書きをしないこと、大広間内は撮影禁止です。
7、酔っ払い及び身なりの整っていない者の参観をお断りします。
訳していて、気がついた。パソコンは貴重品だから、荷物預かり所で預かることができなかったんだ。
5番の原文に“自觉维护环境卫生”(自覚的に環境衛生を守りましょう)という文があるが、この“自覚”という言葉を街頭の標語や公共の場でのアナウンスでよく見聞きした。「自ら進んで、意識して、積極的に、自主的に」という意味である。最近流行の掛け声なのかな。
天安門の上の通路
大広間の隣の展示室にて。
皆すごく熱心に建国以来の歴代の首脳たちの写真を眺めていた。激動の歴史を感じる。
天安門の上から眺める天安門広場。お天気が良かったらよかったのだけど。
広場とは逆側の故宮の方向。
天安門から降り午門へと向かう間に土産物屋が並ぶ。
おもちゃのデモンストレーション。
デモの効果満点。はい、ひとつお買い上げ。
紫禁城(故宮)の南側入り口、午門の前。
つづく。