昨日、深夜0時直前に、大きな地震があった。震度5弱、震源地は駿河湾。一昨年にも大きな地震があり怖い思いをした覚えがある。調べてみると、一昨年の地震は8月11日に発生している。震度5強であった。今回はその時よりも怖さの度合いが少なかった。それは震度のほんの少しの差なのか、それとも、一瞬にしてどしんと底から突き上げるようなたて揺れと、時間をかけて大地全体がぐらぐらっと揺さぶられるようなよこ揺れの違いなのかは、よくわからない。
ともあれ、今回の深夜の地震に対しては比較的冷静でいられた。しばらく続く大きな揺れの中で、恐怖よりも「さあ、いよいよ来たか」といった覚悟のようなものが心の内にあるのを感じた。
昨日はちょうどテレビで、関東地方に活断層がいくつかあり、3月の東北大震災の影響でそれらの断層が不安定になっているので、かなり高い確率で地震が起きる可能性があるという話を聞いた。それで、家族とも、東京がそんなふうになったら大変なことになるよ、怖いね、どうしようね、と話したばかりだった。なので、まさにその日の深夜に(私はまだ起きていてテレビを見ていた)強い揺れを感じたときは、そうか、東京じゃなくて、こっちだったか!さもありなん、と思ったのである。
覚悟したからといって何がどうなるわけでもない。たまたま物的人的被害の大きく及ばない規模だったからよかったものの、もし家屋が崩壊する規模だったら、覚悟しようがしまいが一瞬にして命を失うことに違いはない。結局、运を天にまかせるしかない。
しかし、それでも、昨夜の身の中にあった覚悟は我ながら、無益な恐怖よりずっと心強く感じた。