日媒
【温州(中国浙江省)=角谷志保美】40人が死亡した高速鉄道事故から1年となる23日、浙江省温州の事故現場では公式の追悼行事はなかったが、市民らが時折訪れ、鉄道が高架から落下した地点に花を手向けるなどする姿が見られた。
国営新華社通信は、「歴史上の今日」というコーナーで、1921年7月23日に上海で開かれた第1回共産党大会などと共に昨年の事故を簡潔に紹介しただけ。地元メディアにも報道はなく、事故を「過去の出来事」としたい当局側の意向をうかがわせた。北京から駆けつけたという若い中国人記者は「これだけの事故を一年の区切りに振り返らないなどあり得ない。せめてインターネットで紹介できれば」と話していた。