北京の王府井は道幅も広く、デパートや有名ブランド店、マクドナルドやスタバなどが立ち並ぶ近代的な目抜き通りですが、そこから一歩入った路地に “王府井小吃街”という一区画があります。“吃”は“食べる”という意味。“小吃”は日本語に訳すと、さしずめ“軽食”といった意味合いでしょうか。
昔の北京の路地裏の造りを残し、狭い石畳の歩行路の両脇に軽食屋や土産物屋が軒を連ね、地方から来た観光客が集まる観光スポットです。
平日にもかかわらずたくさんの人で、にぎわっていました。
せっかく“小吃”と銘打ってあるのだから、いろいろ食べればよかったのでしょうが、あいにくあまりお腹も空いていなかったので、羊肉の串焼きを食べただけでした。柔らかくて、とても美味しかった!
羊肉串(ヤンロウチュアン)を買うとき、もっとよく焼いてくれ、という夫と、俺は忙しいんだ、という屋台の兄ちゃんとの間で、一触即発の険悪な状態になった。長めに焼いてくれと言ったのに普通に炙るだけで渡されたので、夫は渡された串を、図々しくも自分でコンロの上に置いて焼き始めた。屋台の兄ちゃんはそれを邪魔だと怒る。
まったくもって、ケンカっぱやいんだから。「和諧社会嘛!」と言ってやればよかった(双方に対して)。
*和諧社会(調和的社会):和諧社会とは、中国共産党が2004年に発表した各階層間で調和の取れた社会を目指すというスローガンのことである。(ウィキペディアより)
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“王府井小吃街”の入り口の門
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“炒肝”“刀削面”“酸辣粉”“麻辣湯”“牛肉面”など食べ物の名前が書かれた旗が見える。突き当りには北方ではめずらしい“鍋貼”(焼餃子)の看板が。
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手前の3人が持っているのが羊肉串(ヤンロウチュアン)
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ところ狭しと並べられた土産物。