現存する世界で最も古い天文台。地下鉄建国門駅から歩いて1分の所にある。
ここは私が北京で2番目に好きな場所だ。一番好きな場所は天壇公園。
天壇公園は端から端まで歩くだけでもたっぷり30分はかかるような広々とした敷地で、初めて北京を訪れるような観光客が必ず訪れる場所、一方、古観象台は5分もあれば見終えてしまうこじんまりとしていて、客もまばらなひっそりとしたところだ(もっとも団体客が入ったらぎゅうぎゅうづめで身動きがとれなくなるだろうけど)。どうしてちょっとみ対照的なこの2つの場所に魅かれるのだろうと考えた。
学者が、天の動きを観測し研究したのが、古観象台。
皇帝が、天に祈りを捧げたのが、天壇公園。
そうか、両方とも天に通じる道なんだ。
↓数字とか歴史とか価値などについて、詳しいことはこちらを参考に。
http://mail2.nara-edu.ac.jp/~asait/kuiper_belt/eclipse/Beijin_Observatory.htm#section1チケット、入場料20元(240円)
入り口
階段を登るとその上に青銅の天文観測機器(?)が置いてある。先に居た若いカップルに売店のお姉さんが何か説明をしていた。お姉さんは、たぶんそういうガイドの役目も兼ねているのだろう。
「ずっと屋外に置いてあって、錆びないの?」「ええ、錆びません。」
カップルが去った後、お姉さんは私の方をちらちらと見ていて、何か説明したそうだった。でも、観光地のガイドは固有名詞が多く出てくるので、説明してもらっても私にはよく聞き取れないのである。
(調べてみると、ここには“免費講解服務”(無料解説サービス)があると書かれていたので、お姉さんは売店の売り子ではなく、専門のガイド役なのであった。)
庭にも観測機器が。
どれも華麗な装飾が施されている。天文という科学がまだ宗教から切り離されていなかった時代のものだからだろうか。庭の塀に、この時代、各星々はそれぞれの仏様に対応していた、という解説が刻まれていた。
展示室の中のうさぎ
特に意味はない。天秤を支える格好がかわいらしかったので。