原発の根っこ(つづき)
(2011-05-22 06:28:57)
下一个
(前回からの続き、ただし余談)
さて、ここからは余談:
前述のテレビ番組で、最後に立花氏が次のようなことを言っていた。
最近になって、東電からメルトダウンが起きた時期など新たな発表が行われているが、アメリカは事故の直後から無人偵察機を飛ばし、かなり詳しい状況を掴んでいた。だからこそ、自国民に80km以内から避難するよう勧告した。
それとともに、大変なことが起きているとわかっていたからこそ、本気で心配して、アメリカの技術や知識を提供して協力しようと日本政府に申し出た。それに対して、日本側は状況をほとんど掴んでいず、アメリカの目的はデータの収集にあるのだと、始め申し出を断わった。事故の場所で何が起こっているのかを本当に把握してた人は日本側にほとんどいなかったのではないか。もっと早くアメリカの申し出を受けていれば今ごろ違う結果が出ていたかもしれない。
アメリカは今、イラついている。日本政府に対して、とにかくものすごく怒っているし、全く信用もしていない。
…というようなことを語っていた。
そういえば、立花氏が、アメリカの怒りを買った田中角栄をロッキード事件の取材で追い詰めたジャーナリストであったことを思い出した。
ふたつめの余談:
立花氏だったか、それとも田勢氏だったかどちらか、記憶が定かでないけれど、上述のアメリカの申し出を拒否したことについて、どうして日本は、この国は、いつも始めの一歩を間違えるのだろう?と言っていた。
私が思うに、欧米諸国は、こういう時、まずは人命、という原理原則がはっきりしている。自国民の命を守るということが、何はともあれどんなことにも優先する、という強い意思が感じられる。そういう原則がはっきりしているから対応が早い。
日本はちょっと違う。いざという時も、ひとりひとりの国民の命と何か別の要素とを秤にかけるような躊躇があるように感じられる。
もうひとつ余談:
番組の途中、田勢康弘氏が、昨日(20日)、政府に内閣不信任案が提出される予定だったが、失敗した、と言っていた。自民党の総裁が、最後になって怯んだ、と。失敗した理由は何だろう、怯んだとはどういうことだろう、と思って、その続きを聞きたかったのに、その後CMに入って、CM明けにもその理由は語られなかった。どういうことなのか、とても気になる。