ある中国人の日本語ブログに北京の満月の写真が載っていたので、コメント欄で阿牛の
『北京的月亮』を紹介してみた。「北京の満月にぴったりの歌ですよ」というコメントを添えて。すると、返事が、「いい歌だけれども、北京風ではないね。」ということだった。北京風ってどんなんだろう?と思い、尋ねてみると、阿牛のその歌は「草食系っぽい」とのこと。北京風というのは“崔健”や“劉歓”のような感じだそうだ。“崔健”は中国のロックの草分け的存在で超有名な歌手なので、私も耳にしたことがある。“劉歓”は知らなかったのでyoutubeで探して聞いてみた。なんだか古い歌手みたいだ。崔健のロックはハードなものではないけれど、それでもロックなので叫ぶように歌う。劉歓は重々しく伝統的正統派歌手といった感じだ。どちらも確かに力強い。
そうか。そういう質実剛健の力強さが北京風ということなのか…。それで阿牛のようにちょっとセンチメンタルな哀愁のある歌は北方人から見ると軟弱に感じるのかもしれない。日本の歌全般もどちらかというと南方系に属するんじゃなかろうか。
そういえば、最近ネットの投稿サイトで、ある2人組の民工(地方から大都市に出稼ぎに来ている労働者のこと)が歌う動画が大人気らしい。
うーん、三島由紀夫みたい(わかりにくい例えだ…)。力強い歌も好きだけれど、こういうマッチョなのはビジュアル的にちょっと苦手。
我看见了有个中国人的日语博客上登载的北京的满月的照片,我在他的留言板上介绍了阿牛的“北京的月亮”。并且留了“这首歌跟北京的月亮真合适的”这种话。博客主人回复说;“好的歌,不过不像北京风格”。北京风格是什么样呢?我问了他。他说;阿牛的那首歌有点像草食动物风味”(最近日本有个流行单词“草食系男孩”,简单地说它指软弱、淡泊的男孩),北京风格的歌是像崔健或刘欢他们唱的歌。
崔健是中国摇滚乐的先驱者,因为他是非常有名的歌手,我很早就听过他的歌。刘欢,我就不知道啦。在youtube上找试听。好像他是很老的歌手。崔健的摇滚乐虽然不是很硬的但还是摇滚像喊叫地唱。刘欢,我看比较正经,是传统、正统歌手吧。两个都确实让人感到有力。
看来这种质朴而刚毅、有力量的就叫北京风格啊。所以像阿牛那种多情善感的、引起哀愁的歌,对北方人来看有点感到软弱吧。如按这个理论一般的日本歌也会不会属于南方系列的范围哪?
听说最近在网上视频有两个民工唱的歌非常受欢迎。
我看他们的外貌就想起了“三岛由纪夫”。我也喜欢有力的歌,不过这种太强调肉体的方法,我不太喜欢。