「ひつまぶし」と「ひまつぶし」
(2009-12-07 00:07:15)
下一个
早朝、車で移動中、窓から外を眺めていた父が突然、笑った。
「看板に大きく“ひまつぶし”とあるから何かと思ったら、“ひつまぶし”だった。はは。」
同じ日の午後、居間でくつろいでいると、5歳の姪っ子が
「ひつまぶし、ひまつぶし、ひつまぶし、ひまつぶし、…」
と、繰り返しつぶやいている。
そして、おもむろに顔を上げ、私に向かって
「“ひまつぶし”って、どういう意味?」
と尋ねた。
今朝の車での会話を今ごろ反芻しているのかと、彼女のタイムラグをおもしろく思う。しかし、どう説明したらいいのか。
「うーん、 “ひま”はわかる?」
「うん、わかる。」
「えっとねえ。“ひま”を“つぶす”ってことなんだけどね。“つぶす”ってわかるかなあ。」
「公園に遊びに行くってこと?」
「あ、そんな感じ。」
「公園にひまつぶしに行く?」
「うんうん。そうそう。ひまつぶしに公園に行く、かな。」
彼女は納得したようだった。
私の説明になっていない説明をこんなに簡単に飲み込むとは。後から考えてみると、おそらく以前にもう “ひまつぶし”という言葉は聞いたことがあってなんとなく使い方はわかっていた上で、今回ちょっと確認してみたということなのかもしれない。
この子のような飽くなき好奇心と飲み込みの良さとスポンジのような吸収力が、私にもあれば、私の中国語もするすると上達するだろうに。