2008 (142)
2009 (130)
2010 (94)
2011 (140)
時折、衣服に関する夢を見る。着ていく服がないとか、着ている服が合わないとか、裸同然でぼろぼろの服を纏っているとか。
そういう夢を見た時期の現実の生活を照らし合わせてみると、自分の外見や対外的な評価などに問題を抱えていることに思い当たる。服とは、薄皮のように身の外側に纏って人に見せるもの。だから、人との関係の中で、自分が周囲の人間に見せたいと思う姿が、どうも上手く表現できないとき、こうありたい(こう見せたい)という自分と現実の自分との間に齟齬があるとき、服がないとか、合わない夢を見るのではないかと思う。
こんな夢を見た。
好きな人と一緒に出かけることになった。でも誘われたのが当日だったので、ちゃんとした服を選ぶ暇がなかった。私はもう車に乘っていて、自分の服がトレーニングウェアであることに気付く。デートするのにいくらなんでもこれはひどすぎる、と思って、私は気が気でない。車は目的地の駐車場に着くのだが、私はこんなひどい服装の私が、ちゃんとした格好の彼と並んで歩くのが厭で、ぐずぐずしている。他の服はないかと、車の中を探すが、あるのは同じようなウェアの上着が2、3枚。少しでもマシなものを、と思うけれど、どっちにしろ下が同じなのだから、上着だけ替えてもたいした違いはない。私があんまりぐずぐずしているので、彼がいらいらしている。ぐずぐずすればするほど、彼は怒るだろう。けれど私にはどうしようもない。いつまでも、駐車場から出ることはできないのである。