2008 (142)
2009 (130)
2010 (94)
2011 (140)
何か作為的な事件が起こって犯人探しを行うとき、その事件によって得をするのは誰か、ということを考えてみることで、事件の目的や犯人像が浮かび上がってくることがある。
さて、冷凍餃子中毒事件で得をするのは誰だろう?
事件によって、福田政権になってせっかく上手くいっていた日中関係が再びぎくしゃくし始めた。影響は、中国からの輸入に関わる食品業界だけでなく、日中の政治的・感情的軋轢や、日本全体の経済にまで及ぶ。
中国製品が敬遠されることによって、日本国民は高い国産を買わざるを得なくなり、その結果物価が押し上げられ、国民は財布の紐を締める。経済は停滞する。
中国は、日本の非難への対抗措置として、日本への輸出製品に厳しい検査を課すという名目で、日本への輸出の流れをせき止めている。
こういう事態にほくそ笑む人や組織は、犯人ならずともたくさんいるのだろうけれど。
*追記:
上の文章をここに載せた後に、事件によって浮き彫りになった日本の報道の矛盾について書かれた文章を見つけ、共感するところが多かったので紹介します。
ぺきん日記 -中国/北京より- http://beijing.exblog.jp/8044734/