以下、『司馬遼太郎対話選集1~この国のはじまりについて~』(文芸春秋)、司馬遼太郎と丸谷才一の対談「日本文化史の謎~なぜ天皇が恋の歌を詠まなくなったか~」より引用。司馬 …いや、ぼくは前に書いたことなんですけれども、明治国家の変質を典型的にいいあらわしたエピソードがあるんです。 柳原二位局というのは、大正天皇の母親にあたる人[
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世の中のすべての人間が自分より偉く見えて、自分ほどちっぽけな人間はいないと思う。時々、そんなふうに思う。
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海外ドラマが好きで、よく見る。アリー・マイラブやフレンズ、ER救急救命室、CSI科学捜査班、クリミナルマインド、特にお気に入りは名探偵モンク…、と挙げてみて気がついた。これらは皆、アメリカのドラマだ。すると正確には、海外ドラマが好き、ではなく、アメリカのドラマが好き、と言わなければいけない。もっとも日本で放映されている海外のドラ[
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無数の白い蝶が舞い降りる
音もなく 軽やかに
そして 大地にひれ伏し
温もりに消える
-------実はここは、ほとんど雪が降らない地方。講釈師、見てきたような…。
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父が、酔ってつぶやいた。
「恋がしたい」と。
真面目で浮気ひとつしたことがない父の言葉に驚いたが、気持ちはよくわかる。
よくわかるが、それを母の前で言ってしまうところに、父の単純な迂闊さがよく現れていて、つくづく不器用な人だと思った。
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私は歴史が苦手だ。なにしろ人の名前や年号が覚えられない。けれど、山本淳子氏の『源氏物語の時代~一条天皇と后たちのものがたり~』(朝日新聞社)を読むと、まるで私自身が宮廷の女房(侍女)の一人として王朝のきらびやかな世界に紛れ込み、天皇と后たちの愛情のドラマをこの目で見、この耳で聞いたかのような気持ちになった。本書の題名「源氏物語[
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先日たまたま、『今夜は最高』という古いテレビ番組を見ていたら、岡林信康というフォーク歌手がしゃべっていた。一時期、4年間ほど、戸数15軒の山奥の村で暮らしていたそうだ。
ある時、村の寄り合いがあって、川に架かる橋が古くなってぼろぼろなのでなんとかしたいが、橋の架け替えを村から陳情するとその費用をいくらか負担しなければなら[
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夢の中に現れたキャラクターをペイントで描いてみた。身長は140cmくらい。こんな奇妙な架空のキャラクターが夢に出てくるなんて、初めてだ。そういえば、その前日、甥っ子につきあって、全国のご当地キャラクターが登場する「ゆるキャラ王選手権」なるテレビ番組を見たっけ。どうもその影響らしい。
ろうそくのように、頭に赤い炎がちろちろ燃えて[
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犬とわたしの距離と
わたしとあなたの距離と
どちらが近い?
わたしとあなたとが近いって
当然だって思っていたら
あらまあ、見て、見て
二人の間にクレバスが!
まえからあったの?
覗いてみたけど その暗闇の
どこに底があるのやら
飛び越す力も勇気もないからと
とりあえず犬に声をかける
さあさあ、散歩の時間だよ
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ひとつ 諍いのたびに
ひとつ 積み上げたものを失う
あなたは
くだらぬことだと吐き捨てる
ささいなことだと笑い飛ばす
けれど、
くだらぬこと、ささいなことの
ひとつひとつに
われわれは
泣いたり
笑ったり
喜んだり
悲しんだり
するのではなかったか
ひとつ つまらぬことと片付けるたびに
ひとつ こぼれ落ちるも[
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