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産経新聞 6月21日(土)7時55分配信
住友生命保険がインターネットで保険商品の申し込み?契約ができるネット販売に参入することが20日、わかった。大手生保が「ネット生保」を扱うのは業界で初めて。子会社のメディケア生命保険が7月にも販売を始め、保険料は、一般的な医療保険より2~3割安いという。若年層をターゲットに新規加入層の裾野を広げる狙いだ。
ネット販売を行う医療保険は、入院や手術に保障内容を絞り込み、保険料を割安にしたもの。30歳男性の場合、入院1日あたり1万円(60日まで)、手術時に一時金が出る保障内容で、保険料は月額約3300円だという。メディケア生命はこれまで、販売代理店を通して同様の保険商品を販売していた。ネットでの直接販売により、来店時間が限られる若いビジネスマンなどが、手軽に加入できるようにする狙いだ。
保険業界では簡素で割安な商品を扱う外資系を中心とした新規参入会社が、若年層を中心にシェアを伸ばしつつある。危機感を強めた住生は、保険代理店向けに割安な商品を扱うメディケア生命を設立。販路をさらに多様化するため、ネット生保にも参入を決めた。
現在、ネット生保は8社だが、年内にSBIホールディングスが再参入する予定。また、第一生命保険も参入を検討しており、住生の参入により大手の追随が相次ぐ可能性がある。