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読売新聞 4月5日(土)12時10分配信
【ワシントン=中島達雄】STAP(スタップ)細胞の論文に捏造(ねつぞう)などの研究不正が認定された問題で、小保方晴子ユニットリーダーの指導役だった理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹副センター長が、10日に米国で予定されていたシンポジウムでの発表を取りやめたことがわかった。
事務局の米キーストーンシンポジアが4日、読売新聞の取材に対して明らかにした。
事務局によると、笹井氏から数日前に、発表をキャンセルするとの連絡があった。笹井氏は「STAP論文に関する理研の調査に協力するため、日本にとどまる必要が生じた」と、キャンセルの理由を説明したという。笹井氏はカリフォルニア州で開かれる幹細胞・再生医療シンポに参加し、10日午前、脳の神経回路が形成される仕組みについて発表する予定だった。
理研の調査委員会は1日に公表した最終報告書で、論文共著者の一人でもある笹井氏に関し、「捏造への関与は認められないが、(小保方氏の)論文執筆を指導する立場にあり、実験データを確認しなかった責任は重大」などとする判断を示した。