|
携帯やパソコンに送られてくる広告メールは開かれずにそのまま捨てられてしまうことが多い。そこで、中国では、広告メールや無料配信メールに小噺や笑い話を挟みこむことが流行っている。中におもしろい話が載っていると知れば、それ読みたさにメールを開けるからだ。おもしろいもの、みんなの興味を引く話はそこからさらにコピーにコピーを重ね、人から人へと伝わり、ちまたに流布していく。 それでは、私が聞いた小噺をひとつ。
ある日、パン屋に小さな白兎がやって来た。 「こんにちは!」 「いらっしゃいませ。」 「あのですね、こちらに小さな白パン100個、ありますか?」 「白パン100個!?うちにはないです。」 「そうですか。わかりました。さようなら。」
次の日、再び白兎がきた。 「こんにちは、白パン100個、ありますか?」 「いえ、ありませんけど。」 「そうですか。わかりました。さようなら。」
三日目、またまた白兎がやって来た。 「こんにちは、白パン100個、ありますか?」 「いいえ、ありません。」 「そうですか。さようなら。」
四日目も、白兎は来た。 「こんにちは、白パン100個、ありますか?」 「いいえ、ありません。」 「そうですか。さようなら。」
五日目、白兎が来た。 「こんにちは、白パン100個、ありますか?」 「いいえ、ありません。」 「そうですか。さようなら。」
六日目、白兎がやって来た。 「こんにちは、白パン100個、ありますか?」 「はいはい。白パン100個ですね。ありますよ。」 「では、2個ください。」
|
|
|