雨上がり虹が夕焼けに化けて 空いちめんに広がった赤い龍が灰色の空を飲み込んでいくつかのまの色彩さめた後には 落日の沈黙
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雨上がりの散歩で偶然、虹が見えたと思ったら、虹のペンから色が広がるように雲が染まっていった。みとれて携帯で写真を撮るうちに夕焼けも徐々に褪め、帰り際にはすっかり寒々とした空気に包まれていた。まるで恋の始まりから終わりまでがたちまちに過ぎ去っていったかのようで。